あなたのオウンドメディアの成果が上がらないのは、良質なコンテンツが不足しているからです。しかし、そもそも良質なコンテンツとは、いったいどういうコンテンツなのでしょうか。この記事では、Web担当者が今からできる「良質なコンテンツを書くための8つの鉄則(8箇条)」についてご紹介します。

「良質なコンテンツ」の定義とは

「良質なコンテンツ」の定義とは

一口に「良質なコンテンツ」と言っても、さまざまな見解があります。コンテンツが良いか悪いかは人によって判断基準も異なるため、一概に「これだ」とも言い切れません。それでは一体、何を基準にしてコンテンツを作成すればいいのでしょうか。

ここではひとつの参考基準として、検索エンジン最大手のGoogleが提唱する「良質なコンテンツ」の定義について一度、確認してみましょう。

Googleが提唱する「良質なコンテンツ」

Googleが2012年9月7日に発表した「良質なサイトを作るためのアドバイス」という記事に、以下のような良質なコンテンツ作成のためのチェックポイントが掲載されています。

良質なコンテンツ作成のための主なチェックポイント

・あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
・この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?
・サイト内に同一または類似のトピックについて、キーワードがわずかに異なるだけの類似の記事や完全に重複する記事が存在しないか?
・この記事にスペルミス、文法ミス、事実に関する誤りはないか?
・このサイトで取り扱われているトピックは、ユーザーの興味に基づいて選択されたものか? それとも検索エンジンのランキング上位表示を目的として選択されたものか?
・この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
・同じ検索結果で表示される他のページと比較して、はっきりした価値を持っているか?
・コンテンツはきちんと品質管理されているか?
・この記事は物事の両面をとらえているか?
・このサイトは、そのトピックに関して第一人者(オーソリティ)として認識されているか?

引用元 良質なサイトを作るためのアドバイス|Google ウェブマスター向け公式ブログ

もちろん、検索エンジンのアルゴリズムはどこにも公開されていないため、良質なコンテンツ作りの完璧な定義は誰にもわかりません。しかし、上記のようなポイントをGoogleが評価指数としてチェックしているのであれば、それに沿ったコンテンツ作りを行うことがこれからのオウンドメディアでは重要な対策だと言えるでしょう。

書き手のための「良質なコンテンツ」8箇条

書き手のための「良質なコンテンツ」8箇条

ここからは、オウンドメディアでコンテンツ(記事)を作成する書き手が知っておくべき「良質なコンテンツ」を作るための8箇条について具体的に解説いたします。このポイントを押さえることでコンテンツの質が大幅にアップするため、ぜひ参考にしてください。

唯一無二のオリジナル

独自性(オリジナリティ)の高いコンテンツは検索エンジンから高く評価され、ユーザーからも価値ある情報として認識されます。コンテンツの独自性は、オウンドメディア全体の存在価値にも深くかかわり、極めて重要なものです。

たとえ、他サイトからのコピーコンテンツで一時的にアクセスを集めることができたとしても、効果は一時的なものにすぎず、やがて検索エンジンからのペナルティを受けて検索結果から除去されてしまうでしょう。それではオウンドメディアを運営する意味がありません。

独自性の高い唯一無二のコンテンツを作成するためのコツは、「あなたの経験や体験を取り入れること」です。あなたの経験や体験に基づく結果や感情の変化は、あなた自身のオリジナルであり、他者との大きな差別化につながります。

また、独自性が高いからこそ、ユーザーにとっても魅力的で付加価値のある情報になり、持続的に評価されやすいコンテンツになります。

情報の出所は明確にする

良質なコンテンツとは、信頼性・正確性が高く、具体的な根拠に基づいた情報であることです。そのためには、情報の出所を明確にしておくことが求められます。

情報の出所とは以下のようなものです。

  • 参考にしたWebコンテンツのURLおよびタイトル名
  • 参考にした書籍のタイトル・著者名およびページ数
  • その他コンテンツ作成の参考にした紙媒体・Web媒体に関する情報

情報の出所をはっきりさせることで、ユーザーに親切で安心感のあるコンテンツになります。

また、情報はできるだけ信頼性の高いものを参考にしましょう。個人的な見解が述べられたブログ記事よりも、政府や行政などの公的機関が公表している資料やデータのほうが客観性・信頼性があります。

ユーザーの納得できる根拠があってこそ、コンテンツの説得力も高まり、成果が上がるコンテンツになります。

自社サービスをとことん知る

自社サービスを生かしたコンテンツ作成の場合、重要なのはライティングやSEOのノウハウよりも「自社サービスをどれだけ熟知しているか」です。自社サービスの特徴や独自性を認識し、サービスを提供する理由やメリットなどをWeb担当者自身がはっきり知っていることが大切です。

以下のような項目を一度チェックしてみましょう。

  • 自社サービスの特徴や他社との違い
  • サービスを受けることのメリットやデメリット
  • なぜこのサービスを始めたのか
  • 自社サービスが社会に提供できる価値
  • サービスのターゲットおよびその顕在・潜在ニーズ

自社サービスから良質なコンテンツを作成するコツは、自社サービスの良い点も課題点も包み隠さず把握したうえで情報発信することです。「こういうケースにはこのサービスに自信があります」「こういうお客様には対応できません」と明記しておくことで、ユーザーも安心してサービスを利用できます。

コンテンツ作成の際には、自社サービスがユーザーの生活にどのような変化をもたらすのかを具体的に書くことをおすすめします。そのためには、実際に顧客層となるユーザーの生の声をリサーチして、ユーザーの悩みやニーズに応えるコンテンツ作成も効果的です。

網羅性と専門性

良質なコンテンツを作成するためには、記事の網羅性や専門性も大切です。特定のテーマやキーワードに対して、ユーザーが知りたいことが網羅されている専門性の高いコンテンツは、ユーザーにとって付加価値の高いコンテンツになります。

そのためには、ただコンテンツに量を詰め込めばよいわけではなく、「ユーザーが今すぐ知りたいこと」に的確に応えてあげるコンテンツ作りが必要です。

コンテンツを書く前に、以下の3点はぜひチェックしておきましょう。

  • このキーワードを検索するユーザーはどのような悩みやニーズを持っているか、何を知りたいのか
  • 検索上位に表示されている競合サイトのコンテンツはどのような情報を掲載しているのか、参考にできる内容はあるか
  • 競合サイトにない独自の体験や情報に基づいたオリジナルコンテンツは作れないか

1記事に多くの情報を詰め込まない

網羅された情報は必要ですが、1記事に多くの情報を詰め込みすぎると逆効果です。「1記事1テーマ(1キーワード)」を原則とし、そのテーマやキーワードに対してまずユーザーが知りたいこと(結論)を提示し、次にその根拠や理由・具体例などを述べると、説得力のあるコンテンツになります。

メインの記事テーマに対して不随するサブテーマをいくつか盛り込むのは、SEOにとってもユーザーの満足度を高めるためにも重要です。しかし、大きなテーマがいくつかある場合は同時に盛り込まず、別々のコンテンツにしたほうが専門性の高いコンテンツになります。

専門性の高いコンテンツを複数作成して互いに内部リンクでつないだり、それらを網羅する「まとめコンテンツ」を別ページに作成したりすることで、サイト全体の質をより高めることにもつながります。

良質なコンテンツは、そのページだけでなく、サイト全体のSEO評価も高めます。一つひとつのコンテンツをメインテーマ(キーワード)に沿って妥協なく作りこむことが大切です。

ユーザーが本当に必要としているのか

「ユーザーが本当に必要としているのか」も良質なコンテンツ作成のためのひとつのポイントです。ユーザーが必要としている情報であるかを確かめるために、検索キーワードの需要をチェックしておきましょう。

検索キーワードの需要は、月間平均検索ボリュームによって知ることができます。月間平均検索ボリュームとは、1ヶ月あたりの平均検索回数のことで、Google 広告のキーワードプランナーやUbersuggest(ウーバーサジェスト)などのツールによって調べられます。

ツールを使ったキーワードチェックで、検索ボリュームがある程度見込め、できるだけ競合の少ないキーワードを探してコンテンツを作成することがSEOの観点からも重要です。キーワード選びの精度を高めるためにも、日ごろからさまざまなキーワードをチェックするクセをつけて、検索需要を見極める「目」を養いましょう。

ターゲットを絞る

ターゲットを絞ることで、誰にどのような情報を発信したいのか、コンテンツを読んだユーザーにどのようなアクションを起こしてほしいのかをはっきりさせることができます。

ターゲットを絞ると、以下のようなメリットがあります。

  • ユーザーの属性(年齢・性別・地域・職業・年収など)を詳細に設定できる
  • ユーザーの抱える悩みや疑問が明確になり、コンテンツ作成の方向性も立てやすくなる

ターゲットのユーザー属性や悩みが明確になればなるほど、読み手に刺さるコンテンツが作成できます。また、最近ではユーザー属性に加え、行動や価値観、興味・関心、ライフスタイルまで含めた「ペルソナ」(架空のひとりのユーザー像)を設定してマーケティングを行う企業も増えてきています。

ターゲットやペルソナの設定は、ユーザーに役立つ良質なコンテンツを作成するために必須の作業であるため、必ず行っておきましょう。

専門用語を解説しているページは用意できているか

専門用語の解説ページを用意できているかも、ユーザーにとって良質なコンテンツであるかどうかのひとつの判断材料になります。なぜなら、専門用語が羅列しただけの難解なコンテンツはほとんどのユーザーに好まれないからです。

もちろん、学術論文や医学書のような専門書では専門用語も多用されていることでしょう。しかし、一般ユーザーのほとんどはその分野の初心者であるはずです。ユーザーは自分のわからないことを検索して調べているのですから、初心者にもわかりやすい表現や言葉遣いでコンテンツを作成することが大切です。

初心者にもわかる文章で構成されたコンテンツは、ユーザーの目線や気持ちに寄り添った「共感できる・役立つコンテンツ」として、口コミやSNSで広まりやすい傾向にあります。

ユーザーがわからないときにすぐに調べられる解説ページを用意しておくことは、サイトの利便性(ユーザービリティ)の向上やユーザーへのおもてなしの効果もあり、あなたのサイトの見込み客やファンの獲得にもつながります。

ユーザーに評価されるコンテンツへ

良質なコンテンツを作成するための最大のポイントは「ユーザーに評価されるコンテンツ」を作ることです。これまで解説してきた7箇条のいずれも、この原則がない限り、ただの表面的なテクニックにすぎません。

テクニックだけ真似しても、ユーザーの利益を考えなければ、ユーザーに読まれる魅力的なコンテンツを作成することは難しいでしょう。なぜなら、ユーザーは常に「自分のために書かれたコンテンツ」を探しているからです。

ユーザーのために書かれたコンテンツとは、以下のようなものです。

  • ユーザーの悩みや疑問をすぐに解決してくれるコンテンツ
  • ユーザーの知りたいことや求めている価値を提供してくれるコンテンツ
  • ユーザーの暮らしの質や満足度を高めてくれるコンテンツ

このようなコンテンツを作成するために必要なのはテクニックではなく、「ユーザーにとって真に価値ある情報とは何か」「どんなコンテンツだとユーザーに喜ばれるのか」というユーザーファーストの視点です。ユーザー視点に立った有益なコンテンツは、ユーザーからも検索エンジンからも高く評価され、Web集客やブランディングにも大いに役立ちます。

ユーザー視点に立った良質なコンテンツがオウンドメディアの成果を上げる

オウンドメディアの成功に必要不可欠なのが「良質なコンテンツ」の存在です。良質なコンテンツは、継続的なアクセスアップだけでなく、見込み客となるユーザーの獲得や商品・サービスの購入など、オウンドメディアにおけるさまざまな成果を飛躍的に高めてくれます。

ユーザーに評価される良質なコンテンツを作るためにも、この記事でご紹介した8箇条を活用し、ユーザー視点に立ったコンテンツを作成しましょう。