オウンドメディアなどのWebメディアを始めるなら、今やモバイルファーストは当たり前の時代です。最近ではパソコンだけでなくスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末からのアクセスも増えています。そこでこの記事では、知っておきたいモバイルファーストの基礎知識とモバイル環境に優しいオウンドメディアを作る5つのポイントについてご紹介します。

モバイルファーストとは

モバイルファーストとは

モバイルファーストとは、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、どのような端末(デバイス)から閲覧しても、ユーザーに快適なブラウジングと最適化されたコンテンツを提供するためのWebサイトの設計概念のことです。

近年、スマートフォンからのアクセスが急増し、多くの企業がモバイルサイトの充実化を図っています。そのような中で、「モバイルファースト」とは「モバイルサイトから優先的に設計すること」と認識されがちですが、そうではありません。

モバイルファーストの本質は、あらゆるデバイスからアクセスしてくるユーザーへの最適化を図ることです。ユーザーがどのようなアクセス環境でも、ストレスなく閲覧できるサイト設計を行うことがポイントです。

モバイルファーストインデックスとは

モバイルユーザーに最適化されたサイト設計を促すため、大手検索エンジンを運営するGoogleは2018年、モバイルファーストインデックスの開始を発表しました。モバイルファーストインデックスとは、モバイル版のページを検索エンジンへのインデックスやランキングに使用し、モバイルユーザーがより見やすく、コンテンツを探しやすいサイトを高く評価するというものです。

これによって、企業の公式サイトやオウンドメディアにおいても、モバイルファーストの視点が求められるようになりました。しかし、モバイルファーストだからといって、従来のパソコンサイトがどうでもよいわけではありません。重要なのは、パソコン・モバイルを問わず、ユーザーに最適なコンテンツを届けて、ユーザーに満足してもらうようなサイトを構築することです。

モバイル環境にも優しいオウンドメディア設計

モバイル環境にも優しいオウンドメディア設計

あらゆるユーザーに満足してもらうサイトを構築するためには、そもそもユーザーがどのようなコンテンツを求めているかを知る必要があります。ユーザーが求める情報はアクセス環境によっても大きく異なります。

例えば、パソコンユーザーは、豊富な情報を読みながら、じっくりと物事を考えたいユーザーが多いことでしょう。それに対して、モバイルユーザーは移動時間や休憩時間などのスキマ時間に読んでもわかりやすい、シンプルなコンテンツを好むユーザーが多い傾向にあります。

そのため、それぞれのユーザーに適したサイト設計やコンテンツ作成を行うことが求められます。それでは、モバイルファーストを前提にしたサイト設計とはどのようなものでしょうか?

ここでは、モバイル環境に優しいオウンドメディアを設計するための5つのポイントについてご紹介します。

「レスポンシブ」デザインが望まれる

モバイルファーストを実現する最も早い方法は、「レスポンシブ」デザインを採用することです。レスポンシブデザインとは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのアクセス環境に応じて最も見やすいレイアウトが自動的に表示されるデザインのことです。

以前はパソコンサイトとモバイルサイトを別々に制作することもありましたが、制作のコストやメンテナンスの手間もかかることから、現在ではレスポンシブデザインを採用する企業がほとんどです。

レスポンシブデザインが採用されたサイトは、パソコンユーザーにはパソコンサイト、モバイルユーザーにはモバイルサイトをそれぞれ自動的に表示してくれるため、常にユーザーに最適化されたコンテンツを提供することが可能です。

記事上部に目次を配置して情報を見つけやすく

スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末はパソコンに比べて画面が小さく、一度に大量の情報を表示させるのに向いていません。また、モバイルユーザーも大量の情報よりは、知りたいことや解決策がすぐわかるコンテンツを求めています。

そのようなモバイルユーザーのニーズを満たすためには、そのコンテンツに何が書かれているのかを一目でわかるようにしておく必要があります。

記事上部に目次を配置して情報を見やすくすることは、そのコンテンツがユーザーにとって有益なのかどうかを判断するよい材料になります。ユーザーが求める情報が目次に書いてあれば、きっとあなたの記事を詳しく読んでくれることでしょう。

デバイスを選ばないフォントの大きさとは

パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスを問わず、ユーザーにとって読みやすい文字フォントの大きさを採用することも、モバイルファーストなデザインにするための必須条件です。

オウンドメディアの多くは、文字フォントの大きさが16px(ピクセル)で指定されています。この文字フォントの大きさが、どのようなデバイスから閲覧しても読みやすいからです。

16pxよりも小さくするとスマートなデザインになりますが、やや読みづらくなります。多くのユーザーに読まれるオウンドメディアを作りたいなら、文字フォントの大きさは16pxを目安にするとよいでしょう。

1ページに情報量を詰め込みすぎない

モバイルファーストはデザインだけではなく、情報の最適化も含まれます。パソコンサイトのコンテンツをただスマートフォンやタブレットに表示させるだけでは、本物のモバイルファーストとは言えません。

モバイルユーザーにとって読みやすく、わかりやすいコンテンツの作成が必要です。モバイルユーザーに読まれるコンテンツには、以下のような特徴があります。

モバイルユーザーに読まれるコンテンツの特徴
  • 一つの文章が短い
  • まわりくどい接続詞や言い回しがない
  • 難しい漢字を使っていない
  • 適度に改行されている
  • 写真や図解が適度に入っている

パソコンサイトでは一度に多くの情報量を載せられますが、モバイルサイトでは情報の詰め込みは、読みにくさにつながります。読みにくいと、せっかく訪れたユーザーも別のサイトに離脱する可能性があります。

それでは、パソコンサイトとモバイルサイトで別々のコンテンツを作成すればよいのかというと、それも大変な労力がかかります。これを解決する方法は、パソコンサイトのコンテンツを「モバイルユーザーを意識しながら書く」ことです。

  • 「長い文章は、短い2つの文章に分ける」
  • 「省略してもよい接続詞は省く」
  • 「箇条書きや図解などで表現できる部分は表現する」

などを意識すると、パソコンユーザーにとっても、モバイルユーザーにとっても読みやすいコンテンツができることでしょう。

小さな画面でも見やすく情報を探しやすい設計

スマートフォンやタブレットなどの小さな画面でも見やすく情報を探しやすい設計にすることも、モバイルファーストの大切な要素です。

例えば、以下のような点に注意してサイト設計を考えてみましょう。

  • ボタンを押しやすい大きさにする
  • ボタンやリンクが近すぎないようにする
  • サイト下部に固定のフッターメニューを配置する
  • モバイル用のメニューや検索窓などをわかりやすく配置する

モバイル端末には、パソコンにはない「タップ」や「スワイプ」などの操作があります。モバイル特有の操作がしやすいサイト設計を心がけましょう。

また、モバイル専用のメニューボタンや検索窓などを視覚的にもわかりやすく配置しておくと、ユーザーの利便性も高まります。

いつでもどこでも情報を取り出せるモバイルファースト

移動時間や休憩時間などのスキマ時間を利用して、いつでもどこでも情報を取り出せるのがモバイル環境の大きなメリットです。今後、モバイルユーザーはますます増えることが予想されます。

ユーザーに最適なサイト環境とコンテンツを提供し、検索順位を上げるためにもモバイルファーストでオウンドメディアを構築することが大切です。この記事でご紹介した5つのポイントをぜひチェックしてみてください。