リスティング広告は、費用を支払うことで多くのユーザーにリーチできる広告のことです。しかし最近では運用が難しくなっていると言われているため、利用するかどうか迷っている方も多いでしょう。
そこで今回はリスティング広告の概要や目的、掲載費用や広告の運用が困難になっている背景などについて詳しくご紹介していきます。

リスティング広告とはWeb広告のひとつ

リスティング広告とはWeb広告のひとつ

リスティング広告は、検索エンジンに上位表示できるプロモーション広告のことです。ネットで情報を探している際に、Google検索などでたまに「広告」と記載されているリンクがありますよね。

通常、検索エンジンでは検索結果に見合ったWebサイトが表れるよう、Googleなどから高い評価を得たサイトが表示されます。そのためSEO対策(検索エンジン最適化)を実施することで、自然検索の上位を狙うのが一般的です。

しかしリスティング広告では、費用を支払うことで検索結果の1ページ目や上位に表示させられます。これにより、Webサイトで発信しているコンテンツの質や量などにあまり左右されず集客を図ることが可能です。

リスティング広告の種類

リスティング広告の主な掲載先は、検索エンジンで有名なGoogleとYahoo!が主な場所です。Googleでは「Google広告」、Yahoo!だと「Yahoo!広告」というサービスを提供しています。

他にもマイクロソフト社の「Bing」や中国の「Baidu」などの様々な検索エンジンがあるものの、上記の2つが日本国内でほとんどのシェアを占めているのです。具体的にはGoogleが約76%、Yahoo!が約18%になります。

そのためリスティング広告を掲載する際には、シェア率の高い「Google広告」を利用するのが一般的です。ただしユーザーの年齢層や属性がGoogleとYahoo!で異なるので、より幅広いターゲット層へ発信するなどの理由で「Yahoo!広告」を活用することもあります。

またリスティング広告には、検索結果の画面上部や下部に表示される「検索連動型」と、広告枠をもつパートナーサイトにバナー広告やテキスト広告を表示する「コンテンツ連動型」の2種類があります。それぞれの特徴について見ていきましょう。

検索連動型のリスティング広告

検索連動型のリスティング広告は、検索結果の画面に自社の広告を反映させられるタイプの広告です。例えばGoogleで特定のキーワード(KW)を入力して検索をかけると、その内容に応じて最適なWebサイトが表示されます。その検索結果の上部や下部に掲載されるのが、検索連動型の広告です。

Google広告

KWに関連した広告を表示させられるので、そのKWに高い興味や関心をもつ「見込み顧客」へ効率的にアプローチできます。基本的にテキスト型の広告となるため、自社で広告文を作成することも可能です。

またリスティング広告の掲載には費用がかかります。具体的には、

  • 広告がクリックされた数で料金が決まる「リンククリック型(CPC)」
  • ユーザーの画面に広告が表示された数で料金が決まる「インプレッション型(CPM)」

の2種類です。

Webサイトや検索サイトからの流入を狙うリスティング広告では、費用対効果を実感しやすいリンククリック型のほうが一般的です。逆にクリック率(CTR)の高いSNS広告や周知することが目的であれば、インプレッション型のほうが適しています。

コンテンツ連動型のディスプレイ広告

コンテンツ連動型は、主にWebサイト内のコンテンツの一部として表示される広告のことです。検索画面ではなく、その先のアクセスしたサイドなどに掲載されています。また掲載先は、広告サービスを提供している企業の自社サービスや提携・パートナーサイトが主な場所です。

Yhahoo!広告
https://www.yahoo.co.jp/

例えばGoogleなら「Gmail」「教えて!goo」「YouTube」など。Yahoo!だと「Yahoo!ニュース」「Yahoo!知恵袋」などの独自コンテンツや「OKWave」などが挙げられます。そのため、自社の商品やサービスを知らないターゲット層へも幅広く宣伝することが可能です。

またコンテンツ連動型では、テキスト広告のみではなく画像や動画を利用した広告を掲載できます。視覚的にわかりやすい情報を発信できるので、よりユーザーの興味を引きやすいでしょう。広告のクリック単価も、検索連動型より安い傾向があります。

リスティング広告の目的

リスティング広告の目的

リスティング広告の主な目的は、会社の売上や利益につなげることです。なぜなら特定のキーワードやコンテンツと連動させられるため、すでに興味関心を持つ顕在層へアプローチしやすいからです。

自社の商品やサービスを求めているユーザーへ的確にターゲティングできれば、売上に貢献する可能性も高いでしょう。

さらにリスティング広告を掲載すると、すぐに検索結果やWebサイトに反映されます。期間限定のイベントや商品などの宣伝で、即効性のあるプロモーションを実施したい場合にも有効と言えるでしょう。

ただしリスティング広告では伝えられる情報が少ないため、潜在層へのアプローチとしては効果が薄いです。このようにターゲット層によってはあまり効果を発揮しない場合もあるので、目的を明確にした上でリスティング広告を運用しましょう。

リスティング広告で認知度も上げることはできる?

リスティング広告の目的は、主に商品の購入やサービスの利用といったコンバージョン(CV)につなげることですが、認知度アップのために活用することも可能です。

例えばコンテンツ連動型なら、画像や動画を用いた広告でユーザーのインパクトに残るような宣伝ができます。そして検索連動型では、検索ボリュームが多いビッグキーワードの登録やキーワードの部分一致などで、より多くのユーザーのインプレッションを獲得できるでしょう。

また一度サイトに訪れたユーザーをターゲットに絞るリターゲティング広告であれば、充実したコンテンツをもつオウンドメディアの認知度アップやユーザーの再訪を狙えます。

ただし直接的な利益につながらないこともあるため、広告表示の期間を絞ったりなるべくクリック単価の低いキーワード(他社の広告出稿が少ない)にしたりするなど、コストを抑えて実施しましょう。

リスティング広告に掲載順位がある?

リスティング広告に掲載順位がある?

通常のWebサイトが表示される自然検索で順位があるように、リスティング広告にも掲載順位はあります。そして順位を決める方法は、入札によるオークション制です。主にクリック単価と広告の質が高くなるほど上位に表示されます。

広告の質とは、検索キーワード広告文の相性の良さや広告のクリック率の高さなど。この指標を元にGoogleやYahoo!が、広告の質を評価します。例えば同じような広告とキーワードを設定した広告主が複数いた場合、上限クリック単価と広告の質を掛け合わせたランクで順位が決定されるのです。

Google キーワードプランナー
Google キーワードプランナー

順位が上であるほど掲載場所も上部になり、クリック率やインプレッションが高い傾向となります。そのためリスティング広告を利用する際には、費用対効果を考えながらクリック単価の設定やランディングページの制作などを検討してください。

リスティング広告の効率が下がっているのは本当?

リスティング広告の効率が下がっているのは本当?

現在では様々なところでリスティング広告を見かけるようになり、ユーザー側もWeb広告の仕組みを理解し始めています。それにネットに情報が溢れているため、知りたい情報はユーザー自身で探すことが容易になっているのが現状です。

今では至る所に表示されるリスティング広告を疎ましいと思うユーザーが増えており、明らかに広告とわかるようなリンクは敬遠されがち。そのため最近では、リスティング広告よりも自然検索で上位に表示されているWebサイトの方がクリックされやすい傾向なのです。

だからこそ今後のマーケティング戦略には、自然検索やSNS流入で多くのユーザーを集められるオウンドメディアが重要になります。

なぜならオウンドメディアでは、価値のあるコンテンツを拡散し検索上位を狙えますし、SNSなどのメディアと連携することで、幅広い顧客を獲得することが可能だからです。それにより、リスティング広告よりも高い費用対効果を期待できます。

リスティング広告の掲載費用

リスティング広告の掲載費用

リスティング広告は1クリックあたりの単価が少なくとも、1ヶ月掲載し続けることで数十万から数百万の費用に上ることもあります。では具体的に1ヶ月でどのくらいの広告費をかけるものなのでしょうか。

結論から言うと、毎月にかけるWeb広告費は企業によってピンキリです。50万円以下の低予算で運用するところもあれば、100万〜500万ほどかける企業も存在します。

ただし大事なのはいくら費用をかけたかではなく、どれだけの利益につなげられたかということ。例えば「1クリックあたりの利益」「月の獲得件数」などを定めた上で予算を設定するなどの方法があります。

そして傾向としては、低予算でリスティング広告を打ち出している企業よりも、しっかりと費用を割いて広告を掲載している企業の方が「費用対効果が高い」と感じるケースが多いようです。

リスティング広告は目的をしっかり設定した上で運用を

消費者の目が厳しくなっている今、リスティング広告の運用は難しくなっています。目標や成果をしっかりと設定した上で実施する必要があるでしょう。

もし「リスティング広告に50万円ほどかけても効果が出ないかもしれない」と二の足を踏んでいるのであれば、オウンドメディアでの情報発信がおすすめ。

オウンドメディアでしっかりとコンテンツを構築できれば、より多くの検索流入を狙えますし、コスパを抑えられるからです。また制作したコンテンツはどんどんメディアにストックされていくため、後々の資産にもなり得ます。

そしてリスティング広告を運用するなら、そうしたオウンドメディアで集客しきれないターゲット層へのアプローチ方法として活用するのが良いかもしれません。