昨今、企業のマーケティング活動の一環として、オウンドメディアへの需要が高まっています。しかし、いざオウンドメディアを立ち上げようとしても、何から始めればいいかわからないWeb担当者も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、何をすべきか、何が必要となるのか、オウンドメディアの始め方について解説します。

オウンドメディアを今すぐ始めたい!最低限何が必要?

オウンドメディアを今すぐ始めたい!最低限何が必要?

オウンドメディアを始めるにあたって、最低限ドメインをどうするかを考える必要があります。すでに自社サイトがある場合と、新たにドメインを取得する場合の、ぞれぞれの始め方について解説します。

自社サイトがある場合

すでに自社サイトがある場合は、オウンドメディアとして運営するCMSを、サブドメインかサブディレクトリか、どちらで立ち上げるかを決めましょう。

サブドメイン

サブドメインとは、すでに利用しているドメインを区切って利用することです。サーバーにサブドメインとして登録する手間がかかりますが、一度登録してしまえばサブドメイン部分だけを別サーバーに構築することも比較的容易です。また、トップレベルドメインと切り分けてアクセス解析を行うこともできます。

サブディレクトリ

一方、サブディレクトリとは、利用しているドメインの中に新たにディレクトリを切ってコンテンツを構築することです。FTP/SFTPで簡単にディレクトリを区切ってコンテンツを置くことができるうえ、トップレベルドメインのSSL証明書も自動的に適用されます。

しかしサブディレクトリだけ別サーバーに分けるとなった場合、設定が非常に煩雑です。また、アクセス解析はドメイン内のコンテンツを切り分けることができないため、評価しにくくなることがあります。

どちらが正しいという正解はありませんので、立ち上げるオウンドメディアのテーマに合わせて設定しましょう。

新規ドメインを取得して始める場合

新規ドメインを取得してオウンドメディアを始める場合、まずはオウンドメディアの内容に合わせたドメイン名を考えましょう。この際、ドメイン名はオウンドメディアのテーマに沿ったものが良いです。メディアの内容と関連した表記のほうが、SEO対策として有利になるからです。

なお、ドメインにはドメインパワーと呼ばれるものがあります。これは、独自ドメインがもつ“ドメイン力”のことです。ドメインパワーが強いほど検索エンジンからの信頼性が増し、検索上位に表示されやすくなります。

このドメインパワーは、ドメインを長期間運用しているほうが強い傾向にあります。ただドメインを保有していればいい、というわけではありませんが、早くドメインを取得したほうがよりドメインパワーが上がりやすいといえるでしょう。そのため、ドメイン名が決まったら、一日でもはやくドメインを取得することをお勧めします。

オウンドメディア立ち上げ時に必要なコンテンツ

オウンドメディア立ち上げ時に必要なコンテンツ

オウンドメディアの構築場所やドメインが確保できたら、次にコンテンツの内容を考えます。立ち上げ時に最低限必要なコンテンツは、以下の5つです。

  • トップページ
  • 会社概要
  • お問合せフォーム
  • 会社案内・企業理念
  • サービス内容・コンセプト

この5つのコンテンツに加え、あるとユーザーに親切なコンテンツについて、それぞれみてみましょう。

トップページ

トップページは、オウンドメディアの「顔」ともいえるイメージを決める大事なページです。なぜなら、大半のユーザーはトップページからアクセスするため、トップページの印象でオウンドメディア全体のイメージが決まるからです。

トップページでは、あまり情報を書き込み過ぎないのが一般的です。長々と文章が書かれているとごちゃごちゃした印象を受け、ユーザーが離脱してしまいかねません。ひと目見てわかるようなキャッチコピーや画像などでユーザーの注意をひきつけ、次に解説する各コンテンツへの導線を意識した構造が良いでしょう。

会社概要

会社概要ページでは、その会社の基本情報を記載します。あらかじめ記載する内容が決まっているため難しくないように感じるかもしれませんが、内容次第で会社の信頼度の関わる重要なページです。

会社概要ページは、ユーザーに対してどのような会社かを知ってもらい、会社の信頼度を高め、見込み客の獲得へとつなぐことが目的です。正しい情報を記載するのはもちろん、ひと目見てわかりやすいレイアウトにし、英語表記を併記するなど、ユーザーの印象アップを狙います。

会社概要は、他のコンテンツには記載されていない会社の詳細を知るためのページです。アクセスする人はある程度その会社に対して興味を示している人ですので、誠意が伝わるような内容を意識しましょう。

お問い合わせフォーム

オウンドメディアの目的には、「問い合わせ件数を増やしたい」「取引先の間口を増やしたい」といったものがあるでしょう。これらの目的を果たすためにも、お問い合せフォームは必須です。

お問い合せフォームでは、ページ上で必要項目を入力されると担当者へメールが送られます。電話での問い合わせ対応がメインである場合でも、大半はメールでのお問い合わせフォームを設置しています。なぜなら、メールであれば24時間受け付けることができ、電話をかけるのが苦手な人でも問い合わやすくなるからです。

お問合せフォームは、PHPなどのプログラムで作成することになります。レンタルサービスもありますが、利用するにあたっての制限がある、実際にはレンタル先のURLになるため信頼性が下がる、などのデメリットがあります。なるべく自社で開発するなど、CMSのプラグインを利用するようにしましょう。

会社案内・企業理念

会社概要とは別に、会社案内や企業理念に関するページも用意しましょう。ここでは、どのような会社なのか、どのような特色があるのかユーザーへアピールすることが目的となります。例えば、活躍する社員の紹介や、会社が掲げるビジョンやどのような想いでビジネスに取り組んでいるかといった事例が挙げられます。

会社概要と同じように、ここにアクセスする人はその会社に対してある程度興味をもっている人です。そのような人に伝わりやすいように、テキストだけではなく写真や図なども使用しながら、読み手がイメージしやすくなるレイアウトを意識しましょう。

サービス内容・コンセプト

オウンドメディアの中でもメインコンテンツとなるのが、サービス内容やコンセプトのページです。なぜなら、会社の利益に直結する自社サービスや商品について、アクセスした人へ直接アピールするページとなるからです。

ここでサービスや商品についてわかりやすく説明できれば、お問い合わせや申込みを直接獲得することもできます。ユーザー目線で、サービスや商品の魅力が伝わるようなページ作りがポイントです。

あるとユーザーに親切なコンテンツ

以上5つの最低限必要なコンテンツに加え、その他にもあるとユーザーに親切なコンテンツについて補足します。

よくある質問と回答

Q&A(Question & Answer)やFAQ(Frequently Asked Questions)とも呼ばれるコンテンツです。ユーザーから寄せられやすい質問とその回答を記載しておくことで、ユーザーが商品やサービスへの理解を深めることができます。なお、Q&Aは予想される質問、FAQは実際によくある質問という意味で使われます。

お客様の声・事例

実際に商品やサービスを利用しているお客様の意見や事例を紹介します。利用者側からの視点の情報を載せることで、アクセスしたユーザーが商品やサービスを利用した際のイメージがわきやすくなります。

社員・スタッフ紹介

一見、社員やスタッフを紹介しても商品やサービスと関係ないと思うかもしれません。しかし、どのような人が生産や運営に関わっているかわかると、ユーザーとしては安心するものです。イメージアップになるように、社員やスタッフの想いなどを掲載すると良いでしょう。

代表者挨拶・メッセージ

代表や役員など、会社の主要人物の挨拶ページも用意しましょう。なぜその会社を立ち上げたのか、ビジネスを通してどのようなことを実現したいかなどのメッセージを記載します。

特に会社の顔となる人たちは、写真も掲載しておきましょう。顔写真があることで、ユーザーに安心と信頼感を与えることにつながります。特にオウンドメディア上で採用も行っている場合、会社の「顔」である代表者、もしくは採用担当者の写真があるとないとでは、応募率にも違いが出てきます。

お役立ちコンテンツは準備が整ってから

お役立ちコンテンツは準備が整ってから

オウンドメディアを立ち上げるにあたって、ユーザーにウケの良いお役立ちコンテンツを追加したいと思う人もいるでしょう。しかし、そのようなコンテンツは運営体制をしっかり整えてからにすべきです。

オウンドメディアを立ち上げたばかりの頃は、運用方法にまだまだ不慣れな部分も多いはずです。「とりあえず」で始めてしまうと、必要なコンテンツが充実していない状態で走り出すことになり、危険です。コンテンツの優先順位を決め、それらを運用するための準備が整ってから拡充していきましょう。

スモールスタートが成功の鍵

今回は、オウンドメディアの始め方として最低限必要なことについて解説しました。

オウンドメディアを運営するためには軸となるコンテンツが必要ですが、起動修正は後からでも可能です。小さく始めて「続ける」ことこそが成功への道となりますので、この記事で解説した内容を踏まえながら、まずはスモールスタートを切りましょう。