文章の書き方には基本的なルールがあります。読みやすく、わかりやすい文章を書くためには、テクニックよりも書き方の基本ルールをおさえているかが大切です。文章力が上がると、離脱率の改善やSEO評価の向上にもつながります。そこでこの記事では、初心者にも実践できる「文章を書くための4つのステップ」と「書き方の基本ルール16個」をご紹介します。

WEBメディアでの文章の書き方

WEBメディアでの文章の書き方

Webメディアでの文章は、パソコンやスマートフォン、タブレットなどさまざまな媒体で閲覧されます。書籍や雑誌のようにじっくり読み込むより、知りたいことをピンポイントで読みたいというユーザーが多いです。

そのため、結論がすぐにわかり、構成や見出しだけでも記事のポイントがわかるようにまとめられていることが大切です。この項目では、Webメディアでの文章を書くために必須な「4つのステップ」についてご紹介します。

構成を考える

まず、コンテンツ(記事)の構成を考えます。読者が理解しやすいおすすめの文章構成に「SDS法」や「PREP(プレップ)法」があります。

SDS法では、Summary(全体の概要)、Details(詳細な説明)、Summary(全体のまとめ)で文章構成をまとめます。

SDS法の例
Summary
(全体の概要)
「この記事では〇〇についてお伝えします」
Details
(詳細な説明)
「〇〇とは、~のことを意味し、~のような特徴があります。また、~のような事例があります」
Summary
(全体のまとめ)
「以上、〇〇についてお伝えしました」

また、PREP法では、Point(ポイント・結論)、Reason(理由)、Example(実例・具体例)、Point(ポイント・結論)で文章構成をまとめます。

PREP法の例
Point
(ポイント・結論)
「〇〇は~することがポイントです」
Reason
(理由)
「それは~だからです」
Example
(実例・具体例)
「実際に~したら、〇〇の効果が倍になったという事例があります」
Point
(ポイント・結論)
「〇〇は~することが大切です」

構成がしっかり組み立てられると、理論的にもわかりやすい記事となり、「何を書いて良いかわからない…」といった悩みも解決できます。

見出しを書き出す

次に、構成をもとに見出しを書き出します。見出しを書くポイントは以下の2つです。

  • SEOキーワード(関連キーワード含む)が入っているか
  • 本文の内容をわかりやすく要約できているか

大まかな構成をもとに、まず大見出し(h2見出し)を書きます。さらに、必要に応じて、中見出し(h3見出し)、小見出し(h4見出し)も順番につけます。見出しだけでも、記事のポイントがわかるのが理想です。

文章を書く

見出しに沿って、本文を書きます。読みやすい文章を書くためのコツや基本ルールは、この記事の中でお伝えする16個のルールを参考にしてください。

最終チェックで誤字脱字、言い回しなどを確認

文章を書き終えたら、読み直したり、第三者にチェックしてもらったりして、誤字脱字やわかりにくい言い回しなどを修正します。Webメディアは全世界に公開されているため、誰に読まれるかわかりません。あなたのWebメディアを初めて訪問したユーザーにも、わかりやすい文章になっているかをチェックしましょう。

この4つのステップを繰り返すことが、読みやすくわかりやすいコンテンツを作成していくコツです。それでは次に、読みやすい文章を書くための16個の基本ルールについてご紹介します。

読みやすい文章の基本

読みやすい文章の基本

読みやすい文章の基本は、「短く」「簡単」「シンプル」がキーワードです。加えて、日本語の基本ルールをしっかりと守り、読みやすい文章表現を心がけましょう。文章の書き方の基本ルールは以下の通りです。

一文は短めに

まず、一文は短めに書きましょう。長文は理解しにくく、読者の負担も増えるため、離脱率も高まります。最後まで文章を読んでもらうためには、短く簡潔な文章を書くことが大切です。

長い文章は、2つの短い文章に分けるなど、できるだけ一文を短くできるように意識してみましょう。

長文と短文の例
長文文章の基本ルールを知ることは大切であり、学校や職場でも大いに役立つため、あらためて学びたい。
短文文章の基本ルールを知ることは大切だ。学校や職場でも大いに役立つ。あらためて学びたい。

結論を最初にもってくる

スマートフォンやタブレットでは、冒頭だけ目を通したり、全体をさらっと流し読みしたりするユーザーも多いです。そのため、「このコンテンツでは何を伝えたいのか」という結論を最初にもってくると、読みやすく、ユーザーにも好まれます。

結論が最後/最初の例
結論が最後長文は理解しにくく、読者の負担も増えるため、離脱率も高まります。最後まで文章を読んでもらうためには、短く簡潔な文章を書くことが大切です。まず、一文は短めに書きましょう。
結論が最初まず、一文は短めに書きましょう。長文は理解しにくく、読者の負担も増えるため、離脱率も高まります。最後まで文章を読んでもらうためには、短く簡潔な文章を書くことが大切です。

このように、結論を先に述べたほうが、読みやすい文章になります。

主語と述語は近づける

主語と述語はできるだけ近いほうが、意味がわかりやすい文章になります。

例えば、以下の文章を見てください。

私は、消費者がどのような行動を取るのかを2週間にわたって追跡調査したが、はっきりとした傾向は見られず、行き詰まった。

私は、行き詰まった。消費者がどのような行動を取るのかを2週間にわたって追跡調査したが、はっきりとした傾向は見られなかったからだ。

「主語(私は)」と「述語(行き詰った)」の間にさまざまな文章が入ると、結局何がどうなったのか、わかりづらい文章になります。主語と述語の関係をはっきりさせるためにも、両者はできるだけ近づけて書きましょう。

遠回しな表現、あいまいな表現を避ける

遠回しな表現やあいまいな表現は避けましょう。例えば、「~のようです」「~だと思われます」といった文章は歯切れが悪いうえに、自信や説得力のなさが感じられます。読者に伝えたいことは、はっきりと「~です」と言い切りましょう。

あいまいな表現とはっきりとした表現の例
あいまいな表現文章の書き方には基本的なルールがあるようです。読みやすく、わかりやすい文章を書くコツは、文章の基本ルールを押さえることだと言われています。文章力が上がると、離脱率の改善やSEO評価の向上にもつながると思います。
はっきりとした
表現
文章の書き方には基本的なルールがあります。読みやすく、わかりやすい文章を書くコツは、文章の基本ルールを押さえることです。文章力が上がると、離脱率の改善やSEO評価の向上にもつながります。

語尾をはっきりと言い切る表現に変えるだけで、まったく印象が変わります。

また、「これ」「それ」「あれ」などの指示語も、できるだけ名詞で書いたほうが読みやすいです。以下の文章を読み比べてみてください。

指示語/名詞で書いた文章の例
指示語で書いた
文章
文章の書き方には基本ルールがある。記事を書いたら、読み直してそれにあっているかどうかをチェックすることが、わかりやすい文章を書くコツだ。初心者が読みやすい文章を書くためにはそれをつかむことが大切だ。
名詞で書いた
文章
文章の書き方には基本ルールがある。記事を書いたら、読み直して基本ルールにあっているかどうかをチェックすることが、わかりやすい文章を書くコツだ。初心者が読みやすい文章を書くためにはコツをつかむことが大切だ。

それほど変わらないように感じるかもしれませんが、多くの文章から構成されているコンテンツでは、「それ」がいろいろな意味に取られる場合もあります。特に、重要なキーワードは必ず明記するようにしましょう。

SEOキーワードの使い過ぎに注意

コンテンツの核心となるSEOキーワードは、記事タイトルや本文中に適切に含めることが大切です。しかし、使い過ぎには注意しましょう。

例えば、「文章の書き方」というSEOキーワードで記事を書いたとします。以下の2つの文章のうち、どちらが読みやすいでしょうか。

文章の書き方を習得することは大切であり、学校や職場でも大いに役立つ。文章の書き方を習得するためには、まず文章の書き方の基本ルールを知ることが必要だ。文章の書き方には以下の3つの基本ルールがある。

文章の書き方を習得することは大切であり、学校や職場でも大いに役立つ。文章の書き方を習得するためには、まず基本ルールを知ることが必要だ。基本ルールには以下の3つがある。

おそらく、後者の方が、すっきりしていて読みやすい文章だと感じるでしょう。いくら重要なSEOキーワードでも、使いすぎると不自然な文章になってしまうため、気をつけましょう。

専門用語やカタカナ表記、読みにくい漢字にも注意

専門用語やカタカナ表記、読みにくい漢字はできるだけわかりやすい言葉で表記しましょう。自分はわかっていても、読者にはわからないこと・読みづらいことも多くあります。中学生でも読めるぐらいの文章が良い文章とされます。例えば、以下のような専門用語やカタカナ表記、読みにくい漢字は、より簡単な言葉に置き換えてみましょう。

シームレス継ぎ目がないこと、途切れないこと
ユビキタスいつでも、どこでも当たり前のようにあること
齟齬(そご)意見や事柄が食い違うこと
概ねおおむね
躊躇うためらう

句読点の位置

句読点は適切に配置しましょう。句読点は、文章を読むときに息継ぎの場所を示します。句読点が多すぎると文章が途切れて意味がわかりにくくなり、少なすぎると文字が詰まりすぎて読みにくくなります。

句読点が多いと意味がわかりにくい

「句読点は、適切に、配置しましょう。句読点は、文章を、読むときに、息継ぎの、場所を示します。」

句読点が少ないと文字が詰まって読みにくい

「句読点は適切に配置しましょう。句読点は文章を読むときに息継ぎの場所を示します。」

文章を読みながら、息継ぎしたい場所に句読点を打つようにしましょう。句読点は、句点(。)が1文(50~60文字)あたり1個、読点(、)は1文あたり1~2個が目安です。

接続詞を多用しない

接続詞は多用せず、必要な箇所のみに使いましょう。省略しても意味が通じる箇所は、省略したほうが読みやすくなります。また、口語の接続詞(なので、ですので、だけど、それに)は基本的に使用しません。

不要な接続詞は省略する
×
「彼は走り出した。そして、30分後に、足に違和感を覚えた。」「彼は走り出した。30分後に、足に違和感を覚えた。」
口語の接続詞は使用しない
×
「彼はとても素晴らしいピッチングをした。なので、多くのスカウトの目にとまった」「彼はとても素晴らしいピッチングをした。そのため、多くのスカウトの目にとまった」

表記を統一する

漢字やひらがな、単語の表記の仕方などは、事前に統一しておきましょう。特に、複数のライターで記事を書くときは、表記の統一が必須です。事前にライティングのルールを決めておくと、記事に統一感が生まれます。

語尾はそろえる

文章の語尾はそろえるのが基本です。語尾は「ですます」調と「である」調の2通りがあります。「ですます」調は優しく柔らかい印象を与えるため、多くのWebメディアで使われています。

一方、「である」調は断定的で引き締まった印象を与えるため、ニュースサイトや学術情報サイトなどによく使われています。コンテンツの雰囲気にあった語尾を使うことが大切です。

主語を省略しない

主語は省略せずにきちんと書きましょう。主語が抜けている文章は、最後まで読まないと意味が通じにくくなります。最初に主語をはっきりと書いておくことが、読みやすい文章作成のコツです。

主語が抜けている文章

「ニュースを見て初めて気づいたらしい。彼は急いで外に出て行った。」

主語がはっきりしている文章

「彼はニュースを見て初めて気づいたらしい。急いで外に出て行った。」

箇条書きを取り入れる

だらだらと長文が続く文章は読みづらいです。長文になってしまう場合は、箇条書きでまとめると読みやすく、わかりやすい文章になります。特に、一つの物事について複数の情報を列挙したいときにおすすめです。

長文で書いた場合

「読みやすい文章の基本は、一文を短くすること、結論を最初にもってくること、主語と述語を近づけること、遠回しな表現を避けること、SEOキーワードを使いすぎないこと、専門用語やカタカナ表記に注意すること、句読点を適切に配置することの7つです。」

箇条書きでまとめた場合

「読みやすい文章の基本は、

 

  • 一文を短くすること
  • 結論を最初にもってくること
  • 主語と述語を近づけること
  • 遠回しな表現を避けること
  • SEOキーワードを使いすぎないこと
  • 専門用語やカタカナ表記に注意すること
  • 句読点を適切に配置すること

 

の7つです。」

言い回しにくどさがないか確認

「~ということ」「~というもの」を使いすぎると、くどい印象を与えるので注意しましょう。くどいと感じたら、省略できるところがないかをチェックすると良いです。省略したほうが、すっきりとして読みやすい文章になります。

「~ということ」を省略した文章
×
「私は、駅前の小さなカフェが好きだということを彼女に打ち明けた。」「私は、駅前の小さなカフェが好きなことを彼女に打ち明けた。」

一文に同じ言い回しが使われていないかチェック

一文に同じ言い回しが使われていると、読者にストレスを与えるため、使い過ぎには気をつけましょう。同じ語尾が重なったり、同じ単語が何度も繰り返されたりしている文章も、読みにくい印象を与えます。同じ語尾や単語が重なったら、違う表現や類義語に言い換えるなど、工夫することがポイントです。

削れる部分は思い切って削除

削っても意味が通じる部分は思い切って削除しましょう。文章は短く、シンプルにしたほうが断然読みやすくなります。文章が長かったり、読みにくかったりする場合は、削除できる箇所はないかをチェックしてみましょう。

書き終えた文章は時間をおいて読み直す

書き終えた文章は時間をおいて読み直しましょう。できる限り、第三者の目線で読むことがポイントです。

実際に読んでみて、「読みにくい」「わかりにくい」と感じたところは、地道に修正を重ねましょう。一見、面倒な作業ですが、この読み直しと修正を繰り返すことが、読みやすくわかりやすい文章に仕上げていく最大の秘訣です。

読み直しが上手くできると、文章力のアップにもつながります。

誤字脱字チェックは校正ツールを使用する

誤字脱字チェックは校正ツールを使用する

誤字脱字のチェックは、目視だけでなく、校正ツールを利用すると素早くチェックできます。例えば、Microsoft Word(ワード)では日本語校正ツールが標準でついていて、誤字脱字や校正が必要な箇所には波線が表示されます。波線が表示された文字を右クリックして「文章校正」を選ぶと、修正候補の一覧が表示されます。

コピペじゃないのにコピペ判定?

コピペじゃないのにコピペ判定?

文章校正の際に、コピペチェックツールが利用されるケースも増えてきました。最近では優秀なツールも多く公開されています。特に、無料ツールではCopy Content Detectorが使いやすくて便利です。

コピペチェックツールを利用すると、書いた記事がどれだけ独自性の高い記事かがわかります。競合の記事と類似したり、一致率が高かったりすると、コピー記事と判定されやすいため、オリジナリティーのあるコンテンツが求められます。

時には、オリジナルの文章であっても、類似度や一致率が高くなるケースもあります。原因はさまざまですが、すでに質の高いコンテンツが数多く存在している激戦ジャンルでは、競合が多いため、コピペ判定が出やすい傾向があると言われています。

コピペ判定(一致率)を下げるためには、自分の意見や体験談などを入れるのが効果的です。独自性の高い文章は付加価値を生み、他サイトとの差別化にもつながります。

文章を書き終えたら、公開する前に必ずコピペチェックをする癖をつけておきましょう。自社メディアだから「チェックしなくても大丈夫」は禁物です。

文章力を上げるためにできること

文章力を上げるためにできること

文章力を上げるためにできることは、「毎日欠かさず本を読んで、文章を書く習慣を身につけること」です。

本を読むことは、語彙(ごい)力を高め、豊かな文章表現を学ぶことにつながります。そして、文章を書くことは、覚えた語彙や学んだ文章表現を使うための良いトレーニングとなります。

文章を書くと言うと、難しそうに聞こえるかもしれませんが、日記やSNSでも構いません。要は、インプット(本を読む)とアウトプット(文章を書く)を毎日行うことがポイントです。毎日繰り返し読み書きすれば、着実に文章力がアップします。

文章力向上におすすめの本

「文章力を上げたい」という方のために、文章のプロが教える初心者向けの良書を3冊ご紹介します。

『文章力の基本の基本』

『文章力の基本の基本』は、多くの企業や地方公共団体などで文章指導を行う阿部紘久(ひろひさ)氏が、わかりやすい文章を書くためのエッセンスをまとめた一冊です。

文章の基本形の作り方から、簡潔な文章の書き方、共感を得る文章の書き方まで、今すぐ使える文章の書き方の基本が、わかりやすい例題を用いて解説されています。

ただ読むだけではなく、文章力が身につく演習問題もついているため、文章の基本の基本から習得したい方にはおすすめです。

文章力の基本の基本

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阿部 紘久 (著)

『「うまく」「はやく」書ける文章術』

『「うまく」「はやく」書ける文章術』は、伝える力【話す・書く】研究所所長の山口拓朗(たくろう)氏が、「何を書けばいいかわからない」という人のために書いた文章の指南書です。

「アンテナを張って情報収集をする」「読者への貢献を意識して文章を書く」をキーワードに、情報収集の仕方から文章構成の作り方、効果的な文章の書き方までのポイントを解説しています。Webメディアだけでなく、SNSにも使える文章術を学びたい方にはおすすめです。

「うまく」「はやく」書ける文章術

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山口 拓朗 (著)

『才能に頼らない文章術』

『才能に頼らない文章術』は、株式会社エディットブレインの代表取締役であり、エディトリアル(編集)・コンサルタントとして活動する上野郁江(いくえ)氏が、編集者の視点から体系化した文章スキルについてまとめた一冊です。

読者に伝わる「編集執筆力」は、才能ではなく、ポイントをおさえることで伸ばせるとし、長年の編集経験から得られた31項目の「編集の文法チェックシート」を活用した文章の書き方を解説しています。短期間で文章力を伸ばしたい方にはおすすめです。

才能に頼らない文章術

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上野 郁江 (著)

離脱率をおさえて人気コンテンツに育てよう

読者に読まれる人気コンテンツに不可欠なのが、「理解しやすい構成」と「読みやすくわかりやすい文章表現」です。今回ご紹介した文章の基本ルール16個と文章を書くための4つのステップを活用すれば、Webメディアの離脱率をおさえられ、読者に満足してもらえる文章が書けるようになります。文章力をアップして、ぜひ多くの人気コンテンツを育てていきましょう。