アイキャッチを上手く活用できていますか? アイキャッチはただ画像を入れるだけでは効果がなく、選び方のポイントがあります。この記事では、サイトへの集客にも役立つアイキャッチの役割や効果、選び方を解説します。また、オウンドメディアのアイキャッチに使えるおすすめの有料画像サイトを4つご紹介します。あなたのサイトの集客力アップにお役立てください。
アイキャッチの役割と効果

アイキャッチとは、「目を引きつけるもの」という意味の和製英語です。もともと広告業界で、人の目を引きつけるインパクトのある画像や映像などを使って、広告の認知度を高めるために用いられてきた手法のことを言います。
近年、ブログやオウンドメディアなどのWebサイトが増加するなか、サイト設計のひとつに「アイキャッチ」という言葉を使うようになりました。サイト設計におけるアイキャッチとは、コンテンツにアクセスを集めるために、ユーザーの注意や関心を引きつけるために使われる画像のことを指します。
アイキャッチに使われる画像を「アイキャッチ画像」と呼ぶ場合もあります。
アイキャッチには、以下のような役割や効果があります。
- アイキャッチはユーザーの注意や関心をコンテンツに引きつける役割がある
- アイキャッチを使うことで、多くのユーザーにクリックされ、アクセス数やサイト滞在時間が増加する効果がある
- 気の利いたアイキャッチは、SNSで拡散されて大量のアクセスを集められる可能性もある
アイキャッチが設定してあるとSNSでの拡散も効果的に
アイキャッチは、あなたのサイトのコンテンツが拡散され、多くのユーザーに読んでもらうためのきっかけになる可能性があります。
サイトへのアクセスには、大きく次の2つがあります。
- 検索流入(検索エンジンからのアクセス)
- SNSからのアクセス
最近では、パソコンよりもスマートフォンからのアクセスが増加している傾向があり、SNS対策はますます重要視されています。SNSからのアクセスを集めるためには、いかにユーザーの目を引く工夫ができるかがポイントです。そこで、アイキャッチが大きな役割を果たします。
ユーザーの目を引き、思わずクリックしてみたくなるアイキャッチが設定されていると、多くのユーザーのアクセスを集められる可能性があります。さらに、ユーザーがコンテンツを気に入ってシェアや拡散を行うと、そのユーザーのもつ影響力によっては一気にアクセスを伸ばすことも可能です。
画像からの検索流入数も捨てがたい
アイキャッチを設定していると、SNSからのアクセスだけでなく、画像検索からのアクセスを集められる場合もあります。検索キーワードによっては、検索結果の上部に画像検索結果が表示されることがあり、そこからコンテンツにアクセスされます。
画像検索によるアクセスは意外と多く、ばかにできません。特に、画像素材や画像の作り方に関するコンテンツ、イラストや図解を多く使用しているコンテンツなどは、画像検索からアクセスされやすい傾向にあります。
画像検索も「キーワード」によって検索されるため、アイキャッチ画像のファイル名にも必ずキーワードを含め、検索ニーズにそったタイトルづけをすることがポイントです。
アイキャッチの選び方

アイキャッチはどのような画像を選ぶかで大きく効果が変わります。ここでは、より効果的なアイキャッチを選ぶための3つのポイントをご紹介します。
記事の内容に合った画像を選ぶ
まず、記事の内容にあった画像を選ぶことがポイントです。記事を読んでもらいたいターゲットに、記事で訴えたい要点がしっかりと伝わるアイキャッチがベストです。
記事の内容と画像をマッチさせる方法には、以下の4つがあります。
- 記事の内容に関連する写真を選ぶ
(例:お金に関する記事にお金のアイキャッチ画像) - 記事から連想されるイメージカラーにあった写真を選ぶ
(例:海や空に関する記事に青色のアイキャッチ画像) - 記事から連想される感情や行動にあった写真を選ぶ
(驚きの表情、喜んでいる姿など) - 背景をシンプルにして文字で記事内容を表現する
(白い背景に「〇〇〇とは?」と記事タイトルを入れるなど)
アイキャッチに文字を入れる場合は、SNSでシェア・拡散されるときに画像が縮小表示されることもあるため、大きく見やすいフォントやサイズを選びましょう。
画像の容量をそぎ落とす
アイキャッチは、人の目を引きつけるものであるため、ぼやけた画像ではなく、きれいで鮮明な画像を使うことが望ましいです。しかし、画像の解像度が高すぎると容量が大きくなり、表示速度も低下するため、ユーザーの利便性を妨げることにつながります。
1MB以上の画像はできるだけ、ファイルサイズ(容量)を落としてアップロードしましょう。ただし、普通にファイルサイズを落とすと、画質も低下してしまうため、画質を落とさずにファイルサイズを圧縮できるツールなどを使うと便利です。
アイキャッチに使う画像の容量は、100KB~300KB程度を目安に圧縮すると良いでしょう。
画質を落とさずにファイルサイズ(容量)を圧縮できるツール
iLoveIMG
TinyPNG
Compressor.io
アイキャッチのサイズは要確認
アイキャッチの縦横のサイズを事前に確認しておくことも大切です。サイトを構成するCMS(WordPress、Movable Typeなど)の種類や使用するテンプレート(テーマ)によっては、サイズが決められていることも多く、指定サイズでないと思った通りに表示されないことがあります。
例えば、WordPressテーマのアイキャッチの推奨サイズが横800px・縦450pxの場合、まず推奨サイズにあわせたアイキャッチを作成してから、画像を圧縮し、アップロードするようにしましょう。
企業におすすめの有料画像サイト

画像素材には、無料・有料がありますが、ビジネスで使用するなら、クオリティの高い有料画像を使いましょう。
無料画像はコストがかからないため手軽に使えますが、同じ画像が個人ブログでも多く使われているケースが多く、画像のクオリティも有料に比べるとやや劣ります。本格的にオウンドメディアを運用するなら、良質な有料画像を使うことをおすすめします。
ここでは、オウンドメディアのアイキャッチに使用できるおすすめの有料画像サイトを厳選して4つご紹介します。
月額 | 無料画像 | 画像提供数 | |
---|---|---|---|
Shutterstock | 6,000円 (10枚)~ | あり | 3億4,000万点以上 |
Adobe Stock | 3,480円 (3枚)~ | あり | 1億点以上 |
PIXTA | 3,630円 (3枚)~ | あり | 5,550万点以上 |
Snapmart | 1,721円 (10枚)~ | なし | 不明 |
※2020年11月現在での情報です。詳細は各サイトでご確認ください。
Shutterstock

https://www.shutterstock.com/ja/photos
Shutterstockは、3億4,000万点以上の画像をそろえる世界最大級の有料画像サイトです。マーケティングやメディア向けの画像が多く、GoogleやMicrosoftなどの有名企業でも利用されています。
選んだ画像をそのまますぐに編集できるオンラインツール「Shutterstock Editor」もリリースされていて、画像選定から編集までスムーズに行えます。グローバルで多様なテーマに関する画像を使いたい企業にはおすすめです。
Shutterstockの利用料金
- 定額プランが月額6,000円(1ヶ月あたり画像10点)~
- 定額プラン(年間プラン)は月額3,500円、または年額35,000円(いずれも1ヶ月あたり画像10点)~
- 1ヶ月の無料トライアルつき
Adobe Stock
Adobe Stockは、Illustrator(イラストレーター)やPhotoshop(フォトショップ)などのプロフェッショナル向けソフトウェアを生み出してきたアドビが運営する有料画像サイトです。
プロ向け仕様であるため、クオリティの高い画像が多いのが特徴です。日本人の画像素材も300万点以上あり、アイキャッチに使える画像が多く見つかります。利用料金が比較的安く、コストパフォーマンスの高い画像サイトです。
Adobe Stockの利用料金
- 月々プランが月額3,480円(1ヶ月あたり画像3点)~
- 年間プランが月額3,480円(1ヶ月あたり画像10点)~
- 年間プランのみ1ヶ月の無償体験つき
PIXTA
PIXTAは、約5000万点の写真・イラスト素材などをそろえる国内最大級の有料画像サイトです。日本人向けの美しい画像が多く、使いやすさではピカイチです。
PIXTAの画像をオンライン上で自由に編集できるツール「PIXTAエディター」もリリースされており、テンプレートに沿って簡単にアイキャッチ画像が作成できます。
PIXTAの利用料金
- 月々更新プランが月額3,630円(1ヶ月あたり画像3点)~
- 年間更新プランが月額1,980円(1ヶ月あたり画像3点)~
Snapmart
Snapmartは、スマートフォンユーザーが撮影した日常生活のひとコマや風景、人物などの画像がロイヤリティーフリーで購入できるサイトです。国内の大手企業でも多く利用されています。
プロのカメラマンによる洗練された画像ではなく、ユーザーの日常感覚に近いリアルな画像が多くあり、通常の画像に比べてSNSでの反応を得られやすいというメリットがあります。他の有料画像サイトにはないレアな写真も多く登録されており、SNSでの情報発信に力を入れたい企業にはおすすめです。
Snapmartの利用料金
- 定額プラン(3ヶ月契約)が月額1,518円(1ヶ月あたり画像5点)~
- 定額プラン(年間契約)が月額1,008円(1ヶ月あたり画像5点)~
- 年間契約のみ1ヶ月の無料期間つき(未使用分は90日間の繰り越し有)
- ビジネスに使える法人向けプランもあり
自社サイトのイメージに合った画像選びのポイント
有料画像サイトにはそれぞれの特徴やメリットがあります。自社サイトの雰囲気にあった画像サイトを選ぶようにしましょう。別々の画像サイトからアイキャッチを選ぶと、サイト全体の統一感がなくなるため、どれかひとつのサイトに絞って使ったほうが良いです。
人をひきつけるアイキャッチで効率よく集客を
アイキャッチの役割や効果を正しく知って、サイトにあった画像を選ぶことが、検索流入やSNSからの集客を増やすポイントです。ユーザーの目を引き、記事の要点が伝わりやすいアイキャッチを上手く活用して、効率よく集客を成功させましょう。
また、SEOキーワードの選定やコンテンツSEOなど、検索流入からの集客を増やすほかの方法と組み合わせると、さらにサイトの集客力アップも狙えます。