最近、サブスク(サブスクリプション)という言葉をよく聞きます。サブスクとはユーザーから得られる定額の利用料金によって収益を得るビジネスモデルで、さまざまなジャンルで展開されています。この記事では、代表的なサブスクを紹介しながら、ビジネスモデルとしての可能性やあなたの商品をサブスク化するためのヒントをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

サブスクとは

サブスクとは

サブスクとは「サブスクリプション(subscription)」の略で、もともと雑誌の定期購読を意味する言葉として使われていました。しかし、最近では動画・音楽系コンテンツやオンラインゲーム、生活で使うアイテムや食品など、幅広いジャンルでサブスクと言われるサービスが誕生しています。

現在では、商品やコンテンツなどを月額(または年額)で継続して利用できるサービスのことをサブスクと呼ぶことが多いです。

これまでは商品を顧客に直接購入してもらう売り切り型のビジネスモデルが主流でしたが、サブスク型に変更する企業も増えてきています。

例えば、アプリケーションソフトウェアの分野では、MicrosoftがWordやExcelなどを使える「Microsoft 365」、AdobeがPhotoshopやIllustratorなどを使える「Adobe Creative Cloud」というサブスクを始めていることが代表的な例です。

主なサブスクモデル

主なサブスクモデル

サブスクには、動画・音楽系コンテンツの視聴をはじめ、さまざまなサービスがリリースされています。ここでは、多くのサブスクの中から、ユーザーに人気のある4つのジャンルのサブスクをピックアップしてご紹介します。

動画・音楽系のサブスク

動画・音楽系は、サブスクの中でも最も人気があるジャンルです。動画系コンテンツでは、Amazon プライム・ビデオやNetflix、FODプレミアム、Hulu、U-NEXTなどが有名です。また、音楽系コンテンツでは、Amazon Music UnlimitedやApple Music、LINE MUSIC(プレミアムプラン)、Spotify(Premium Standard)などがあります。

主な動画系サブスク

サービス名作品数月額
Amazon プライム・ビデオ非公開月額500円
30日間無料
Netflix非公開月額880円
無料体験コンテンツあり
FODプレミアム5万作品
以上
月額976円
2週間無料
Hulu7万作品
以上
月額1,026円
2週間無料
U-NEXT20万作品
以上
月額2,189円
31日間無料

主な音楽系サブスク

サービス名曲数月額
Amazon Music Unlimited7,000万曲
以上
月額980円
3ヶ月間無料
Apple Music7,000万曲
以上
月額980円
3ヶ月間無料
LINE MUSIC
(プレミアムプラン)
6,800万曲
以上
月額980円
3ヶ月間無料
Spotify
(Premium Standard)
5,000万曲
以上
月額980円
3ヶ月間無料

暮らしのサブスク

身近な暮らしに役立つサブスクには、家具やファッション、花、おもちゃ、絵画など多様なサービスがそろっています。良い商品を低価格で定期的に自宅に届けてくれるのが人気の秘密です。

主な暮らし系サブスク

サービス名種類月額
subsclife
(サブスクライフ)
家具のサブスク
(家具1点~)
月額500円~
MECHAKARI
(メチャカリ)
ファッションのサブスク
(洋服1点~)
月額3,278円~
Bloomee LIFE
(ブルーミーライフ)
花のサブスク
(1回につき季節の花3本以上)
月額500円~
Toysub!
(トイサブ!)
おもちゃのサブスク
(1回につき5~6点)
月額3,674円
Casie
(カシエ)
絵画のサブスク
(絵画1点)
月額2,178円~

飲食系のサブスク

飲食系のサブスクには、栄養食やパン、おやつ、コーヒーなどのサービスがあります。ダイエットや健康のために栄養のある主食をとりたい方や、自宅でカフェやおやつを楽しみたい方などに利用されています。

主な飲食系サブスク

サービス名種類月額
BASE FOOD
(ベースフード)
栄養食のサブスク
(1回につき8食)
月額3,028円~
パンスクパンのサブスク
(1箱につきパン6~10個)
月額3,990円
snaq.me
(スナックミー)
おやつのサブスク
(1箱につきおやつ8個)
月額1,980円
Cafe maison
(カフェメゾン)
コーヒー・お菓子のサブスク
(1箱の詰め合わせ)
月額1,393円

ゲームのサブスク

ゲームのサブスクには、Nintendo SwitchやPlayStationなどの人気のゲームタイトルがオンラインで遊べるものや、Appleが提供するゲームアプリの使い放題、パソコン用VR(仮想現実)ゲームのサービスなどがあります。

サービス名内容月額
Nintendo Switch OnlineNintendo Switch・ファミコン・スーパーファミコンなどの各種ゲーム月額306円~
7日間無料体験
PlayStation NowPS4・PS3のゲーム400タイトル以上月額1,180円
7日間無料体験
Apple ArcadeiPhone・iPad・Macのゲームアプリ100タイトル以上月額600円
1ヶ月無料体験
VIVEPORT InfinityPCのVRゲーム700タイトル以上月額1,500円
14日間無料体験

サブスクリプションビジネスとは

サブスクリプションビジネスとは

この記事でご紹介した代表的なサブスクの例からもわかりますが、サブスクリプションビジネス(サブスクビジネス)とは、ユーザーに月額(または年額)の利用料金を支払ってもらうことで、ユーザーに必要なサービスやコンテンツを提供するビジネスのことです。

従来の商品売り切り型では「商品価格×販売数」で利益が上がるのに比べて、サブスクビジネスでは「利用料金×ユーザー数」で利益が生まれます。

つまり、商品が売れなくても、利用料金を支払ってくれるユーザーがいれば、毎月一定の利益が見込めるため、企業としても安定した運営ができるなどのメリットがあるのです。

実際に、近年サブスクを提供する企業が増えており、ユーザーニーズをとらえたサービスは急成長していることがわかっています。

サブスクビジネスの将来性

それでは、サブスクビジネスは、今後多くの企業が参入して成功できる可能性があるのでしょうか。答えは「Yes」です。その理由に、サブスクビジネスはユーザーにとってのメリットが多く、現代の消費者ニーズにもマッチしたビジネスモデルであることがあげられます。具体的なユーザーのメリットは以下の通りです。

ユーザーの主なメリット
  • 低価格で好きなサービスやコンテンツを存分に楽しめるため、コストパフォーマンスが高い
  • 定額料金だから使いすぎたり、余計なコストがかかったりしないため安心して利用できる
  • 自宅で完結して利用できる(外出しなくて良い)サービスが多いため便利
  • 質の良い商品や最新のコンテンツが利用できる
  • スマートフォンやタブレットからも利用できる
  • モノを購入しなくても良いため、所有物を減らせる
  • 必要に応じてプランの変更が可能

サブスクを利用するユーザー数は年々増えており、今後さまざまなジャンルで新たなサブスクビジネスが始まることが予想されます。例えば、以下のような、商品やコンテンツの提供だけにとどまらない「多様なユーザー体験」もサブスクとして誕生しており、話題になっています。

「ユーザー体験」を提供するサブスク例
文喫定期券東京都の人気書店「文喫」が月額1万円で何度も利用できるサブスク(通常は1回につき1,650円の入場料あり)
HafH
(ハフ)
世界25か国250都市の宿泊施設を定額で利用できるサブスク
ADDress
(アドレス)
月額4万円から日本全国の好きな場所の住居に住めるサブスク

サブスクビジネスのメリット

サブスクビジネスはユーザーだけでなく、企業にとっても多くのメリットがあります。企業側のメリットは以下の通りです。

企業の主なメリット
  • 商品やサービスが売れなくても毎月継続的な利益が見込める
  • すでに持っている商品やサービスを生かしたサブスクが可能
  • ユーザーの利用状況を分析してどのようなサービスやコンテンツが求められているかが把握できる

サブスクビジネスは、従来に比べ低価格で商品やサービスを提供できるため、ユーザーが利用するまでのハードルを下げられ、毎月安定した利益を見込めるのが最大のメリットです。

しかし、サブスクビジネスが成功するためには、ひとつ条件があります。それは、商品やサービスを利用する一定数のユーザーを確保することです。サブスクビジネスはユーザーがいないと利益が生まれないため、以下の点もよく考慮しておく必要があります。

  • 新規ユーザーの登録率を高めるため、ユーザーの得られるメリットや他社サービスとの違いを明確にする
  • 既存ユーザーの解約率を下げる(継続率を高める)ため、ユーザーのニーズに合わせてコンテンツやサービスを常に見直す

多くのユーザー(リピーター)に支持されるサブスクビジネスが築けると、企業にとって大きな資産となります。

「自社の商品やサービスではサブスクできない…」と思う方も多いかもしれませんが、まだまだ世の中には潜在ニーズがあります。まだサブスクが導入されていないジャンルであれば、発想次第で新たなビジネスモデルを創出できるチャンスがあるとも言えます。

アイデア次第で自社製品もサブスクに

サブスクは、ユーザーのさまざまなニーズに応える新たなビジネスモデルとして、今後ますます多くのジャンルで導入されると考えられています。あなたの商品やサービスもアイデア次第で、人々に役立つサブスクにできる可能性があります。

既存の顧客ニーズや世の中の潜在ニーズなどをヒントにしながら、あなたの商品やサービスにあったサブスクを考えてみてはいかがでしょうか。