オウンドメディアを立ち上げる際には、レンタルサーバーの契約やドメインを取得する必要があります。その中でもサイトURLとしての役割を持つドメインは、後から気軽に変更することができません。
しかも適切なドメインの選び方はメディアによって全く異なるため、慎重に考えてしまう方もいるでしょう。そこで今回は、オウンドメディアにおけるドメイン名の決め方や独自ドメイン・サブドメインの選び方についてご紹介していきます。

オウンドメディアのドメイン名 つけ方のポイント

オウンドメディアのドメイン名 つけ方のポイント

ドメイン名とは、ブラウザの上部に表示されるURLのことで、Webサイトにおける住所のような役割を果たしています。そして通常、管理会社からドメインを取得することにより、自由にドメイン名を決めることが可能です。

このドメイン名の選択は、オウンドメディアのブランディングを行う上でも重要な要素のひとつと言えます。なぜならインターネットを利用するユーザーは、特定のWebサイトへアクセスする際にURLを目にする機会が多いからです。

ドメインの最適化は、SEO対策に比べるとそこまで高い効果を得られるわけではありません。しかし、オウンドメディアの集客やイメージアップにも少なからず影響力があるもの。では具体的にドメイン名のつけ方について詳しく解説していきます。

ドメイン名の長さ

ドメイン名は、長々と綴られているよりも短くてシンプルなほうが効果的と言われています。中には様々な単語が並んでいると、見栄えが良くて意味も伝わりやすいと思う方もいるかもしれません。しかしユーザーがそこまでドメイン名に注目することは少ないです。

むしろひとつか2つほどの単語に抑えたほうが、サイトのURLを覚えてもらいやすいですし、手入力する際の手間も減らせます。検索サイトのYahoo!なら「yahoo.co.jp」、Googleなら「google.com」とすぐに入力できる人も多いはずです。

またオウンドメディアは、トップページだけでなく記事コンテンツなどで様々なページが拡張されていくもの。サイトの構造が複雑になるほど、ドメイン名も長くなる傾向です。

例えば、カテゴリーページでは「ドメイン名+カテゴリー名」、記事ページでは「ドメイン名+カテゴリー名+記事タイトル名」などと追加されていきます。無駄にサイトのURLが長くなってしまうため、基本のドメイン名は短くしておいたほうが良いでしょう。

関連性のある単語を使う

ドメイン名には、オウンドメディアの名前や関連性の高い単語を使用することをおすすめします。なぜなら、Webサイトのテーマに合った単語にしたほうが、オウンドメディアの内容が分かりやすくユーザーの印象に残りやすいからです。

例えば、ポケットWi-Fiについてのメディアなら、「pocketwifi」というドメイン名にすることでサイトの内容がイメージしやすくなりますよね。オウンドメディア自体がインパクトのある名前なら、そのままドメイン名として採用するのもひとつの方法です。

ただし、あまりに文字が多くなると読みづらいため、少し省略したりサイトの略称を使用したりするのも良いかもしれません。オウンドメディアが日本語名の場合、英単語にすると単語が多くなることがあるため、ローマ字表記にすることで読みやすくする方法もあります。

ドメイン名を決めるときの注意点

ドメイン名は、どんな単語や文字を使っても良いというわけではありません。例えば、既存のブランド名や製品名を使用するのは避ける必要があります。なぜならすでに使用された商標は著作権に引っかかるため、法的措置の対象になりドメインの停止というリスクが考えられるからです。

またローマ字の綴りが誤っていると、ユーザーから情報を抜き取るために作成された詐欺サイトやコピーサイトと間違われることもあるでしょう。ドメインを取得する際には、単語の綴りが間違っていないかを必ず確認してください。いっそのこと、ローマ字表記にしたほうが分かりやすい場合もあります。

またドメイン名にハイフン( – )や数字を使うことは、極力避けたほうが無難です。というのも、海外ではメールアドレスやドメイン名にハイフンを滅多に入れません。代わりにドット( . )やアンダーバー( _ )が使われます。あまり海外ユーザーに馴染みがないため、多言語でのメディア展開を検討しているなら注意が必要です。

そしてドメイン名に数字が入っていると、スパムサイトとして警戒される可能性があります。特にランダムな数字の羅列は、自動生成されたものと見なされやすいです。

「オウンドメディアのタイトルに数字を入れている」などの理由があるなら問題ありませんが、意味もなく数字を入れることは避けたほうが良いかもしれません。

空きドメインがない場合はどうする?

すでに取得されているドメイン名は、新たに利用することができません。そうした場合には、ドメイン名の末尾(トップレベルドメイン)である「.com」や「.net」などを変更しましょう。

ユーザーが独自に決める前半部分の名前が被っていても、トップレベルドメインが異なっていればドメインを取得できます。特に「.com」「.jp」「.net」などの人気が高いものは取られやすいため、あえてマイナーなドメインを選んだり、中古ドメインを探してみてください。

また近年では、「日本語+.com」の日本語ドメインを取得することも可能になっています。国内のユーザーからは非常に覚えが良いため、日本人向けのメディアにするなら検討してみてください。

ただし日本語ドメインはブラウザ以外でURLが表示された際に、英数の文字列に変換されます。無駄に長い文字列になって見づらいというデメリットもあるので、運用する際には注意してください。

ドメイン取得サイトで空きドメインを探す

ドメイン取得サイトで空きドメインを探す

せっかく自社のサイトに適したドメイン名が決まっても、すでに使われている名前だとドメインを取得できず、オウンドメディアを立ち上げられません。そのため、まずは利用できるドメインかどうかを、ドメイン取得業者のサイトで確認する必要があります。

ドメイン取得サイトでは、ドメイン名のリサーチ以外にもトップレベルドメイン毎に設定された料金などを調べることが可能です。ちなみにドメインの費用は、年間1,000円〜6,000円ほどとドメインの種類によって異なります。今後のオウンドメディアの維持費にも関わってくるため、必ずチェックしておいたほうが良いです。

では具体的にどんなドメイン取得サイトがあるのか見ていきましょう。

お名前.com

お名前.comは、1999年からサービスが開始された老舗のドメイン取得サイトです。運営しているのは、インターネット広告やインフラ事業を展開する「GMOインターネット株式会社」。20年ほどの運用実績や約2400万件の登録実績などがあり、非常に信頼性の高いサービスを提供しています。

トップページの検索フォームでは、使用できるドメインを直接探すことが可能です。ドメインの種類も580以上あるため、自社のオウンドメディアにぴったりなトップレベルドメインを見つけやすいでしょう。

また優良中古ドメインのオークションも開催しており、すでに使われている汎用性の高いドメイン名や特定のキーワードに対応したドメイン名などを入手できます。「まだドメイン名が決まっていない」「すでに使用されているキーワードばかりで空きドメインを取得できない」という方にもおすすめです。

ムームードメイン

ムームードメインは、2004年にリリースされたドメイン取得サイト。こちらのサービスもトップページから空きドメインを検索したり、400種類以上のドメインが用意されていたりと、自社のメディアにマッチしたものを見つけやすいです。

運営しているのは、GMOインターネットの子会社「GMOペパボ株式会社」となります。同社は「ロリポップ!レンタルサーバー」も運営しており、レンタルサーバー契約とドメイン契約と合わせたお得なプランなどを提供してるのがポイント。

具体的には、ロリポップで新規契約するとムームードメインの新規ドメイン取得や年間料金が無料となります。ロリポップのレンタルサーバー代も比較的安いため、オウンドメディアの費用を抑えたい企業や個人向けのサービスと言えるでしょう。

エックスドメイン

エックスドメインは、エックスサーバー株式会社が運営するドメイン取得サイト。同サイトは他のサービスよりもドメインの種類が少ないものの、料金設定が安くなっている傾向です。

例えば「.com」の場合、更新料金が1,280〜1,480円ほどの相場になっていますが、エックスドメインだと1,180円になります(2021年1月9日時点)。登録料金も260円と格安なので、気軽に取得することが可能でしょう。

また、レンタルサーバーサービス「エックスサーバー」と連携できる点も魅力と言えます。というのもオウンドメディアを運営する上では、ドメインよりもレンタルサーバー選びに重点を置くことが多いです。

そしてオウンドメディアなどの中規模以上のサイト運営には「エックスサーバー」が選ばれやすく、エックスドメインなら連携が取りやすくなります。しかも同サーバーを利用している間は、エックスドメインで取得したドメインがひとつ永久無料となるメリットもあるのです。

オウンドメディアは独自ドメイン?サブドメイン?

オウンドメディアは独自ドメイン?サブドメイン?

インターネットが普及している近年では、自社サイトを立ち上げている企業も多いでしょう。会社の概要を伝えるには、そうしたコーポレートサイトで十分です。

しかし独自にサービスを提供するなら、オウンドメディアで展開したほうがメリットも多いもの。そこで問題となるのが、オウンドメディアを独自ドメインかサブドメインのどちらにするかという点です。

ここからは、お互いのドメインを利用するメリット・デメリットについて解説していきます。

独自ドメインでオウンドメディアを展開する場合のメリットとデメリット

独自ドメインを利用する場合、自社サイトとオウンドメディアを切り離した運営が可能になるのがメリットと言えます。例えばWebマガジンやブログ、お役立ち情報の発信などは、サイトの見やすさやコンテンツの探しやすさなどの重視したサイト作りが必要不可欠です。

もしこれらのコンテンツを自社サイトで展開すると、かえって見づらくなる可能性があります。そのため、ユーザーが求めている情報発信に特化したオウンドメディアを立ち上げたほうが効果的なのです。

それにオウンドメディアを切り離して運営すると、サイトのPV数や滞在時間、直帰率や回遊率などの複雑なデータの収集や分析が楽になります。

一方で新たにドメインの取得などを行う必要が出てくるため、手間や費用がかかるデメリットが独自ドメインにはあります。作成直後はドメインパワーも低く、検索流入を狙う場合にはSEO対策をしっかりと練らなければなりません。

つまり注力してコンテンツを育てるなら、独自ドメインでオウンドメディアを展開した方がメリットは大きいです。逆にオウンドメディアの運用にリソースを割けないのであれば、わざわざ自社サイトと切り離す必要はないのかもしれません。

サブドメインでオウンドメディアを構築する際のメリットとデメリット

そもそもサブドメインは、独自ドメインを分割して利用するために使われるものです。ドメイン名も、「https://サブドメイン名+本ドメイン名+.com」と前文にサブドメイン名が追加される仕様となります。

そのため、自社のコーポレートサイトなどからコンテンツを独立させる際に利用することが多いです。検索サイト大手のYahoo!で見てみると、

Yahoo!JAPANwww.yahoo.co.jp
Yahoo!ショッピングshopping.yahoo.co.jp
Yahoo!ニュースnews.yahoo.co.jp

というふうに活用されています。

メリットとしては、自社サイトで利用している本ドメインの影響力を引き継げる点です。例えば自社サイトのSEO評価や知名度が高いと、それがサブドメインにも活かされるため検索流入からの集客が見込めるでしょう。

他にもURLの一部に本ドメインが記述されるので、ある程度のつながりを持ったまま運用できます。新たにドメインを取得するという手間や費用なども掛かりません。

つまり独自ドメインでいちからオウンドメディアを立ち上げるよりも、コストを抑えつつスムーズな集客を実現することが可能です。すでに自社のコーポレートサイトなどで十分な知名度やドメインパワーを持っているなら、その影響力を引き継げるサブドメインの利用をおすすめします。

ただし本ドメインのSEO評価が低い場合、そうしたマイナス要素も引き継いでしまう点がデメリットとなります。もし本ドメインがペナルティを受けてしまうと、サブドメインの運用にも支障が出るので注意してください。

ユーザー視点に立ったドメイン名、運用方法に応じて適切なドメインを決める

オウンドメディアでドメインを決める際に、あまり難しく考える必要はありません。やたら長いURLや見たこともない英単語が並べられていると、ユーザーは逆に警戒してしまうからです。

それにインターネットを利用する多くのユーザーは、サイトのURLや意味などを深く考えることもないもの。だからこそ、読みやすいシンプルなものや一目で内容が分かるようなタイトルにするべきです。

特にオウンドメディアがどんな役割を果たしているか、どんなコンテンツが内包されているかを明確にすればドメイン名の候補も浮かびやすいでしょう。検索で上位表示されやすいメディアのドメインを調査してみるのもありです。

そして独自ドメインとサブドメインのどちらにするかは、自社サイトの影響力や今後の運用次第と言えます。例えば、独自ドメインなら「自社サイトとは別の集客経路を作りたい」「新しい運用方法を試したい」といった際におすすめです。

サブドメインであれば「すでに自社サイトなどで集客が成功している」「今後はコーポレートサイトにも力を入れていく」という場合に選択するのが良いでしょう。