自社サイトやオウンドメディアのコンテンツを良くしたい! そんなときに使えるのがフリー素材の写真画像です。世の中には商用利用可能なフリー素材が多くあります。しかし、フリー素材だからといって何でも自由に使えるわけではなく、意外な落とし穴もあるので注意が必要です。この記事では、Webサイトに使えるおすすめのフリー素材サイトと使用時の6つの注意点をご紹介します。

フリー素材のダウンロード前に利用規約は必ず読んで!

フリー素材のダウンロード前に利用規約は必ず読んで!

フリー素材サイトは使いたい写真を無料でダウンロードできるため、知っておくとかなり便利です。しかし、いくら「商用利用可能」「無料」と明記されていても、サイトによって定義が異なることも多くあります。使いたいフリー素材があったら、ダウンロードする前に必ずサイトの利用規約を確認してください。

事前に確認しておかないと、知らないうちに利用規約や著作権に違反してしまうこともあり得ます。ついうっかり、では済まないケースもありますので注意が必要です。

Web上には利用規約が守られていないオウンドメディアも多くあります。あなたのサイトは決してそのようにならないように、この記事で紹介する6つのポイントをよくチェックしてください。

“商用利用可”であっても注意したいポイント

“商用利用可”であっても注意したいポイント

商用利用可能なフリー素材サイトであっても、利用するうえで注意すべきポイントがいくつかあります。

例えば、「印刷物やWebサイトには使って良いが、企業のロゴや商品として販売するためのカレンダー・Tシャツなどへの使用は禁止」「風景の一部として建造物が写っている場合は許可の必要はないが、建造物がメインの被写体として写っている場合は権利所有者の許可が必要」といったものです。

ここでは、大きく分けて以下の6つのポイントについて解説します。

  • フリー素材の大半は著作権表示が必要であること
  • 画像使用の同意が必要になるケース
  • 「無料で自由に使える」の落とし穴
  • フリー素材サイトによって異なる“使用ルール”
  • フリー素材を使うなら運営元をしっかり確認すること
  • いわゆる“拾い画像”を使用することの危険性

それでは一つひとつ詳しくご説明します。

フリー素材の大半は著作権表示が必要

フリー素材の中には著作権表示(コピーライト表示、クレジット表記とも呼ばれる)が完全不要で自由に使える場合もありますが、多くのフリー素材では著作権表示が必要とされています。フリー素材サイトに「著作権の表示は不要」とあっても、あくまでも「表示義務がない」「強制しない」という意味であり、出所をはっきりさせたいのであれば表示させたほうが良いでしょう。

また、フリー素材サイトには「著作権表示は原則不要」とあっても、撮影したカメラマンやモデルによっては著作権表示の義務が生じることもあるため、使いたい素材が本当に著作権表示不要なのかを確認して使用することをおすすめします。

フリー素材サイトによって著作権表示の書き方も異なりますので、使用するサイトで事前に確認してください。

フリー素材サイト「ぱたくそ」の著作権表示の例
  • photo by 〇〇〇(カメラマン名で表示)
  • model by 〇〇〇(モデル名で表示)

画像使用の同意が必要になるケースとは

写真の使用許可や同意が必要になるのは、以下のようなケースが挙げられます。

  • 建物や物がメインの被写体として写っている場合(背景の一部である場合は一般的に必要ない)
  • 特定の建物・店舗・施設・アート作品・デザイン性のある商品・個人所有のペットなど第三者の著作物が写っている場合

フリー素材サイト独自の企画で、アーティストや店舗・施設などとコレボレーションして撮影した写真は、事前に使用許諾契約が締結されているものもあります。しかし、使用許可が得られていない写真で上記に該当するものは、事前に使用用途を明確にして建物の管理者やデザインの著作者に使用の確認・許可を得る必要があります。

また、権利所有者が不明な写真については、ぼかしを入れたりトリミングしたりするなどの配慮も必要です。

明らかに著作者の同意が必要なのに、使用許可を得ずにそのまま使用した場合、著作権侵害になります。サイト運営において、著作権を守ることはユーザーからの信頼を得るためにも必須なので、ダウンロードしたい写真の使用許可・同意については十分注意しましょう。

「無料で自由に使える」落とし穴

フリー素材サイトと言うと、何でも自由に使える権利のない素材を提供していると思われがちですが、実はそうでないケースもあります。

「フリー」と記載されていても、カメラマンや権利所有者が権利を放棄しただけで、モデルや被写体の権利は残っている場合もあります。特に、海外のフリー素材サイトで多い「クリエイティブ・コモンズ CC0」というライセンスの写真素材がこれに該当するので、利用には気をつけましょう。

ここではフリー素材サイトでよく使用される3つの「フリー(無料)」の意味や違いについて説明します。

著作権フリー

著作権フリーとは、著作権が放棄されている、または消滅しているという意味です。著作権フリーの写真は、文字通り著作権を気にせず自由に使えます。使用料もかかりません。しかし、一般的には「利用規約の範囲で自由に使える」という意味で提供されていることが多いです。

ロイヤリティフリー

ロイヤリティフリーとは、著作権を残したまま、一定の使用許諾範囲内であれば知的所有権に関する追加の使用料(ロイヤリティ)がかからないことを表しています。著作権が残っているという点で著作権フリーとは異なります。

ロイヤリティフリーの写真は一般的に購入した事業者(会社または個人)の業務範囲内で自由に使え、写真を他人に貸したり売却・譲渡したりすることはできないとされています。

無料素材

無料素材とは、無料で使える素材であるという意味です。フリー素材サイトの多くでは「無料素材(フリー素材)」をキャッチコピーに用いています。しかし、同じ「無料素材(フリー素材)」と言っても、サイトごとに定義が異なる場合が多く見られます。

「著作権フリー」や「ロイヤリティフリー」と混合して使われていることもあるので注意が必要です。

フリー素材サイトによって“使用ルール”は異なる

いかなるフリー(無料)素材を使った場合にも、必ずサイトごとに“使用ルール”があります。その使用ルールを離れては、フリー素材は使えません。例えば、著作権表示が必須だったり、使用用途・使用期限が定められていたり、商用利用の場合は使用料がかかったりと、さまざまなルールがあります。

使用ルールはサイトごとに規定された「利用規約」に記載されているので、利用する前によく確認しておくことが重要です。

また、以下のような使い方はほとんどのフリー素材サイトで原則禁止とされています。

  • 公序良俗に反する使用
  • 被写体と資本・提携関係の有無を誤認させる使用
  • 被写体を誹謗中傷する使用

フリー素材を使うなら運営元をしっかり確認

フリー素材サイトは運営元の事業者(会社または個人)がはっきりしており、利用規約もきちんと定められているサイトを利用することをおすすめします。最近は大小さまざまなフリー素材サイトが増えており、中には運営元や利用規約がはっきりしないものもあります。

そのようなサイトの場合、突然使用が禁止になったり、後から「利用規約に反している」と一方的なクレームを受けたりするリスクもあります。他サイトのフリー素材を勝手に配布しているようなサイトも危険です。運営元や利用規約が明記され、きちんと管理されているフリー素材サイト(一次配布元)を利用すべきです。

いわゆる“拾い画像”を使用することの危険性

Yahoo!やGoogleなどの画像検索から拾った画像を勝手に使用することはかなり危険性が高いです。素材の配布元がはっきりしないほか、利用規約を守らずに使用して裁判になるケースもあります。

過去には、有料素材を購入しないまま自社のWebサイトに不正利用したことで裁判が起き、Webサイトの運営者側が敗訴している事例があります。フリー素材の写真を使うなら、必ず信頼できるフリー素材サイトからダウンロードするようにしましょう。

商用可能な写真素材サイト

商用可能な写真素材サイト

自社サイトやオウンドメディアなどで使える商用利用可能なフリーの写真素材サイトを9個厳選してご紹介します。あなたのサイトにあった写真素材サイトをぜひ探してみてください。

ぱくたそ

「ぱくたそ」は、フォトグラファーとして活動する「すしぱく」さんが運営しているフリー素材サイトです。人物・モデル、自然・風景、街並み、施設・観光、日常・生活、乗り物などさまざまなジャンルで35,000枚以上の写真素材を公開しています。

ぱくたその写真素材はすべて「登録カメラマン」が撮影しているオリジナルの写真で、1枚ずつ運営元が確認して公開しています。すべて一次配布なので、当サイトの利用規約を守れば安心して自由に使えます。クレジット表記も不要です。

フリー素材サイトの中でも、クオリティの高さや使いやすさでは定評があります。特に、人物・モデルの写真はよく利用されており、事前にモデルリリース(肖像権使用許諾)を取得している素材も多くあるのが特徴です。さらに、フリー素材サイトに多い無料会員登録やダウンロード数制限などもなく、利用者にとても優しいサイトです。

写真AC

「写真AC」は、ACワークス株式会社が運営しているフリー写真素材のダウンロードサイトです。人物、ビジネス、自然・風景、季節・行事、医療・福祉、エコ・環境、クレイアート、外国など豊富なジャンルの写真素材を公開しています。

実力派の「登録カメラマン・クリエイター」による高画質な素材を提供しているのが特徴です。モデルリリース取得済みの人物・モデル写真もあり、使いやすい素材が多くあります。イラストやシルエット素材などの姉妹サイトもあり、総会員数は600万人以上に上ります。

無料会員登録することで写真素材をダウンロードできます。ただし、ダウンロード数が1日9点までの制限があり、ダウンロード時に15秒の待ち時間がかかります。有料のプレミアム会員に登録することでダウンロード数制限や待ち時間が解除可能です。

また、写真素材をカレンダーやTシャツなどのグッズにプリントして商品化できる「エクストラライセンス」もあります。

GIRLY DROP

「GIRLY DROP(ガーリードロップ)」は、フリーランスのWebデザイナー「みぞれし」さんとフォトグラファー「まこりんこ。」さんの女性2人が運営している「女の子による女の子な写真素材」サイトです。

ファッションや美容、カフェ、花、インテリア、風景など、女性向けのおしゃれでかわいいフリー素材を多く提供しています。撮影はすべて自分たちで行い、おしゃれな加工・編集をして公開しているため、ダウンロードしてそのまま使えます。クレジット表記も不要です。

人物・モデルは顔出しせず、あえて印象的なデザインに仕上げています。女性向けのオウンドメディアやSNSのアイキャッチ画像に使いやすく、映える素材がそろっています。

pro.foto(プロ ドット フォト)

「pro.foto(プロ ドット フォト)」は、有限会社リンクスが運営しているプロのカメラマンによる写真素材を提供しているフリー素材サイトです。自然・風景や建物・街、人物・動物、交通・乗り物、食べ物・飲み物、スポーツ・レジャーなどさまざまなジャンルの高品質な写真素材を提供しています。

現役で活躍しているプロのカメラマン100名以上が登録し、高解像度で使いやすい写真素材を多く公開しています。フリー素材には数少ない赤ちゃんや子どもの写真素材がそろっているのも特徴です。ユーザー登録やクレジット表記なしで使えます。

ただし、pro.fotoの写真素材はWebサイトの素材としては使用できますが、ブログ記事やニュース記事としては使用不可となっています。記事の一部として使用する場合は、姉妹サイトの「blog.foto(ブログ ドット フォト)」から取得する必要があるので注意が必要です。

ゆんフリー写真素材集

「ゆんフリー写真素材集」は、東京大学で工学博士を取得し、ITベンチャー起業家の先駆けとして知られる内田友幸氏が運営しているフリー素材サイトです。

21世紀の地球の美しさをデジタル写真として保存し、1,000年後の子どもたちにも届けるという目的で、世界中の豊かな自然風景や人の営みの風景、生き物など23,000枚以上の素材を提供しています。

フリー写真素材サイトの老舗でもあり、最大600メガピクセルの超高解像度の写真素材を提供しているのが特徴です。品質の高さは他のフリー素材サイトを寄せ付けないほど、圧倒的な美しさを誇っています。

ユーザー登録なしでダウンロードできますが、写真素材を利用する場合にはクレジット表記や公開後の報告が必須なのでしっかり守りましょう。

ビジトリーフォト

「ビジトリーフォト」は、インターネット総合プロデューサーの七星明氏が運営している人物・モデル写真を無料でダウンロードできるフリー素材サイトです。日本人女性モデルを多く採用しており、さまざまな業界でビジネスに使える写真素材を多く提供しています。

無料会員登録することで無制限にダウンロードできます。日本人の人物・モデルの写真素材を使いたいときに重宝するフリー素材サイトです。

写真素材 足成

「写真素材 足成」は有限会社エイムデザインが運営している老舗のフリー写真素材サイトです。全国各地のアマチュアカメラマンが撮影した日常生活やビジネス、自然・風景、人物・モデル、小物・雑貨など豊富な写真素材を提供しています。

ユーザー登録やクレジット表記など不要で利用規約の範囲内で自由に写真をダウンロード・使用できます。365日更新しており、大量の写真が公開されています。また、さまざまなシーンで使える特集写真も多く提供しており、困ったときには何かと役立つサイトです。

Pixabay

「Pixabay」は、カメラマンが所有権を放棄したクリエイティブ・コモンズ CC0(パブリックドメイン)の写真素材を無料でダウンロードできる海外のフリー素材サイトです。世界中のカメラマン・クリエイターたちによる1,900万点以上の高品質素材が公開されています。

ユーザー登録不要でダウンロードできますが、使用許諾の範囲は素材ごとに異なるため、事前の確認が必要です。また、人物・モデル写真の場合は、肖像権が残っている場合もあるので慎重にチェックしましょう。

日本語で検索しても高い精度で画像を検索してくれ、比較的使い勝手が良いサイトなので、国内のフリー素材サイトと併用すると良いでしょう。

Foodiesfeed

「Foodiesfeed」は、料理に特化したおしゃれな写真素材を提供している海外のフリー素材サイトです。プロ・アマを問わず、世界中のカメラマンが撮影したカフェやケーキ、ピザ、肉などの料理・スイーツの写真素材を多く提供しています。

クリエイティブ・コモンズ CC0の写真素材を公開しており、著作権・肖像権には注意して使うことが必要です。Foodiesfeedの写真素材はデザイン性が高くSNS映えする素材が多いので、SNSも活用したい場合に重宝します。

フリー素材の写真を活用して自社サイトのコンテンツを引き立てよう

フリー素材の写真を上手く活用すれば、あなたのWebサイトのコンテンツを引き立て、読者のアクセスやSNSでのシェアを増やすことができます。自社サイトやオウンドメディアで使用する場合は、商用利用可能なフリー素材サイトの写真を選びましょう。

ただし、何度もお伝えしているように、使用前には利用規約をよく確認して、安心できる素材を使うことが重要です。

最後に、フリー素材の写真を活用するためのコツは、自社サイトにあった素材を選ぶことです。今回ご紹介したサイトの中から、あなたのWebサイトの雰囲気やデザインにあったフリー素材サイトを見つけてぜひコンテンツ作成に生かしてください。